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ボスマネジメントをやめるだけで、リードマネジメントを導入しなくてもいいのではないか

「職場の風通しを良くする」、「聴く耳を持つ」、「腹を割って話す」などの努力をしている上司も多いだろう。

 

その意味では、現在の職場で、人間関係や信頼関係に問題がなければ、強い外的コントロールを使わないように気を付ければよいのであって、それ以上に、リードマネジメントまで導入しなくてもいいのではないかという疑問があるかもしれない。

 

選択理論を知らないマネージャーが、「職場の風通しを良くする」、「聴く耳を持つ」、「腹を割って話す」などの努力を行っている場合、そのような行動は、マネージャー側からの取り組みであり、努力である。

 

そして、そのように努力しても、部下(従業員)側が思うように変わらない場合には、相手が悪いと他責的に考えがちとなり、ボスマネジメントに走る恐れがある。

 

一方、選択理論を知った上でリードマネジメントする場合には、自分の側だけではなく、相手の立場に立ってみたり、相手本位の考え方をしたり、さらに、「相手の内的動機づけを促す」、「相手の欲求充足の視点から見る」、「相手の行動をコントロールできるのは相手であって、自分は相手をコントロールすることはできない」、「ともによりよい改善を行い、上質を目指していく」などの視点から対応できるようになる。

 

このように考えると、外的コントロールによる「ボスマネジメント」をやめるだけでは、「リードマネジメントを取り入れたこと」にはならないし、選択理論を知らないまま、自分の側からだけで一方的な努力をし、相手の側からの取り組みを促さないまま、成果を上げようとすることは片手落ちの努力になる。

 

それに対し、選択理論を学び、「リードマネジメント」を取り入れることによって、自分の側と相手の側との両方からの力を合わせて、より大きな成果につないでいける、ということができよう。