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サーバントリーダーシップとリードマネジメント

「目標の達成に向かって、資源としての人をやりくりしていくこと」を、「人のマネジメント」と考えることができるが、「理念やビジョン、目標を掲げて、人々をその方向に引っ張っていく」という、従来からある、いわゆる率先垂範型の「リーダーシップ」にたいして、最近、リーダーシップの一つの形として、「サーバントリーダーシップ」が主張されている。

 

サーバントリーダーシップは、先頭に立って、人を引っ張っていくリーダーシップではない。サーバントリーダーシップは、人々の背後にあって、人々がその能力を最大限発揮していけるような動機づけや環境整備を通じて支援し、相手や、グループ、組織が持てる力、能力、個性を最大限発揮できるように、自分が、サーバント(奉仕者)になって支援し、サービスするというリーダーシップである。

 

この意味で、従来の率先垂範型のリーダーシップと、サーバントリーダーシップは、全く異なるものである。

 

一方、「リードマネジメント」は、従来型の「強制などの強い外的コントロールを使い、人をやりくりするというボスマネジメント」ではなく、「影響力のある言動により、相手の内的コントロールに働きかけて、自分が期待する行動をとってもらえるようにすることで、人をやりくりするマネジメント」といえる。

 

以上のように考えると、「リードマネジメント」は、相手の内的コントロールを重視した、サーバントリーダーシップの一つの形であり、サーバントリーダーシップを、実践する際の効果的なモデル、方法の一つであるといえよう。